廃用症候群について

query_builder 2025/05/26

訪問マッサージで利用の多い廃用症候群についての説明です。

「生活不活発病」とも呼ばれる廃用症候群は、長時間の安静状態や運動の減少により身体機能が衰え、心身の様々な機能が低下してしまう状態のことをいいます。 体を動かすことは、筋肉や関節を動かすだけでなく、たくさんの臓器の働きにも影響を与えます。 そのため、体を動かさない状態が続くと、身体機能が低下するだけではなく、内臓の機能も低下してしまいます。   原因として以下のものが挙げられていました。 ①     過度の安静状態 病気やケガによる過度の安静状態、または寝たきり状態で筋肉を動かさない期間が長引くことで起こります。 また、自力で動ける状態だとしても、車椅子などの体の一部だけしか使わなくていいような生活に慣れてしまい、全身を動かさなくなる状態も該当します。体全体を長期間動かさないことにより、身体機能が低下します。   ②     高齢者の生活環境 高齢になると体に障害が生じやすく、買い物や散歩など若い時よりもしなくなり、筋力が低下することが廃用症候群に繋がります。さらに、栄養不足などが加わり、筋肉や骨などの組織破壊がより進行していきます。過度の安静状態ではなくても、衰えやすく身体機能が低下しやすいのが高齢者の特徴です。 また、過度な介護が廃用症候群を引き起こす可能性があるため、1日の活動状況はどのようなものか見直す必要があるとのことです。    廃用症候群にはいくつかの症状があるようです。 ①     運動器障害 ・筋萎縮(筋肉が痩せ衰える) ・関節拘縮(関節が硬くなり動きが悪くなる) ・骨萎縮(骨が脆くなる:骨粗鬆症など)   ②     循環・呼吸器障害 ・誤嚥性肺炎(食べ物や唾液などが気管支や肺に入って起こる肺炎) ・新機能の低下(心臓の動きが悪くなり、全身に十分な血液を送り出せない) ・血栓塞栓症(血の塊が血管でつまってしまう) ・肺塞栓症(肺の動脈に血液の塊がつまってしまう:エコノミークラス症候群など) ・起立性低血圧(急に立ち上がったりした時に血圧が下がり立ちくらみなどを起こす)   ③     自律神経・精神障害 ・うつ状態(気分が落ち込んでしまう) ・せん妄(周りの状況が理解出来ず、ぼんやりして幻覚や錯覚が見られる) ・見当識障害(今いる場所や時間が分からなくなる)   ④     泌尿器障害 ・尿路感染症(尿路で細菌が繁殖して炎症が起き、高熱や腰部、背部の痛み、排尿時の痛みや血尿などが見られる) ・尿路結石(尿路に結石ができることで、腰部やわき腹の激しい痛み、吐き気や嘔吐、冷や汗、血尿や残尿感などが見られる)   ⑤     皮膚障害 褥瘡(皮膚が圧迫されて血の巡りが悪くなり、赤みや水ぶくれ、内出血など見られる。悪化すると傷が筋膜や骨まで達することがある)   ⑥     消化器系障害 ・逆流性食道炎(消化途中の食べ物や胃液が食堂に逆流し、胸焼けや喉の違和感、酸っぱいものが上がってくる感じなどが見られる) ・食欲不振(積極的に食べれなくなることで、栄養不足や体重減少につながる) ・便秘   ⑦     代謝障害 ・耐糖能異常(空腹時の血糖値が正常値と異常値の間にある状態で、糖尿病予備軍とも言われる)   予防法・対処法についても書かれていました。 ①     体を動かす機会を作る 廃用症候群の一番の対処法は、できるだけ体を動かすこととのことです。 介護をしていると、身の回りの世話などを手伝いたくなってしまいますが、本人ができることはなるべく自身で行なってもらうことができます。 また、安静にしている場合、対位交換や簡単なマッサージをするだけでも運動になりますし、動かすことで筋肉がほぐれて血行が良くなるようです。   ②     栄養バランスの良い食事 廃用症候群の方に多いのが低栄養状態であり、筋肉量の減少など身体機能の低下につながります。 栄養バランスの整った食事を心がけながら、体を動かすために必要なエネルギーを補給すると良いそうです。 また、食欲不振や嚥下機能低下・消化器機能の低下などの原因は様々とのことです。 口腔ケアを行なったり、消化しやすい食事に変更するなど対応することもできるそうです。      活動量には精神面も大きく関わっているとあり、気分転換も廃用症候群の予防に有効とのことでした。老人性うつや周囲への無関心などの状態に陥ってしまうと活動量を下げる要因になってしまうそうです。  散歩、音楽を聴く、デイサービスへの参加など、気分転換を行うことで活動性が上がり、廃用症候群の予防につながるようです。    廃用症候群に一度なると、元の状態に戻るまでの回復は難しいとされているようです。 特に高齢者の場合は、若い頃よりも筋肉などの心身の衰えが進んでいるため、ますます難しい状態といえるそうです。    安静状態による筋力の低下によって廃用症候群が起こるため、筋力を維持するためのリハビリは有効的といえるそうです。また、訓練だけでなく、家事や移動、余暇活動への参加などで行える生活リハビリテーションも効果が期待できるそうです。    リハビリは、無理にしすぎると危険が伴うため、病院や訪問リハビリなど専門家に依頼するのがおすすめとありました。    廃用症候群という言葉は初めて聞きましたが、母がちょうど圧迫骨折をして寝たきりに近い状態が続いたので、少し心配になりましたが、リハビリができる病院へ紹介状を書いてもらったので、少しずつ体力がついていったらいいなと思いました。

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はなぶさ治療院

住所:栃木県足利市八幡町2-7-14

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